TAKESHI’S PODCAST 6 : At a Fast Food Restaurant
2009/11/27
状況:タケシはホストファミリーといっしょにファーストフード店に立ち寄る。タケシがメニューを見ていると、店員に話しかけられる。
ポイント:
*店員の“May I help you?”に応答しよう!
*数字と貨幣に慣れよう!
*婉曲的な丁寧表現として使う“will”
That'll be ~. 「〜ですが、よろしいでしょうか」
May I help you? 「いらっしゃいませ(ご注文伺いましょうか?)」 ファーストフード店に入るとこう言って店員がすぐに応対してくれる。店員は接客したいと思って客の意向を確かめるために、Yes-No疑問文で尋ねてくるので、接客がすぐに必要か、必要でないかの意思表示をしよう。接客してもらいたいときは“Yes, I'd like ~ .” “Yes, ~ , please.”とすぐ注文すればよいし、まだ決まっていない場合は“Not yet, thanks.”とか“Not yet. I need a little more time.” 「まだ決まっていないので、もう少し時間を……」 などと返事しよう。考えて黙り込んだり、返事をせずに友だちに相談したりすると店員は応対に困ってしまう。
ファーストフード店員のセリフは普通のレストランのウェイターのものより短め。日本のファーストフード店で聞くセリフと比べても短いが、内容はほぼ同じなので慌てず注文しよう。食べ物や飲み物の前につける“a”は、ひとつという注文の数を表す。ファーストフード店では注文数をはっきりさせるため、食べ物や飲み物を数えられる名詞として扱う。「コーヒー、S、ひとつ」と頼むのであれば“A small coffee, please.”「コーヒー、M、ふたつ」なら、“Two medium coffees, please.”となり“coffee”が複数形になる。「Lサイズのポテトひとつ」なら“a large order of fries”だが、“order of”を省略して“A large fries, please.”と注文する。複数形名詞の前に“a”がつくのは、書くと奇妙な感じであるが、こう注文する人は案外多い。
How about dessert? 「デザートは、いかがでしょうか」ファーストフード店では一通り注文したと思う頃に、こう尋ねてくる。この“How about ~ ?”という表現は、直前の状況やセリフと関連しながら「それでは、〜はどう?」と勧める場合に使う。何かを提案しようと思って唐突にこの表現を使うことはない。たとえば、道を歩いているときに急にアイスクリームが食べたくなったからといって“How about some ice cream?”と唐突に友だちに尋ねることはない。その場合は“Why don't we have some ice cream?”とか “Let's have some ice cream, shall we?”など、提案の表現を使って友達の意向を尋ねるとよい。あるいは“I'm in the mood for some ice cream. How about you?”「アイスクリーム食べたい気がするんだけど、そちらはどう?」と言えば“How about ~ ?”が使える。
That'll be four dollars and 25 cents. 「4ドル25セントですが、よろしいでしょうか」代金はドルやセントを省略して“Four twenty-five.”とも言う。店員が“will”を使って代金を請求するのは「(提示の代金を)お支払いいただきますが、よろしいでしょうか」というように、その金額に客の了承を得る時間的余裕をとると丁寧に聞こえるからである。もしも “That's four dollars and 25 cents.”「 4ドル25セントです」と言い切ってしまうと、「その金額をすぐに支払え」と要求しているようにも聞こえる。したがって、“will”を使って代金を請求するのは店員が客に丁重な姿勢を示すためのものである。客の立場でこの“will”を使うと横柄に聞こえるので、気をつけよう。
Here. 「はい(どうぞ)」物やお金を手渡すときに言う表現。この表現については TAKESHI'S PODCAST 3 と MIKE'S PODCAST 5 でも扱っているので、そちらも合わせてご参照いただきたい。
制作者より:ファーストフード店では、今回、扱った表現以外にも“For here or to go?”とか、イギリス英語圏では“Eat in or take away?”「こちらでお召し上がりでしょうか、お持ち帰りでしょうか」と質問されます。A or B ? という質問は、 TAKESHI'S PODCAST 2 の機内での会話でも練習したので今回は省略しました。
相手に承諾してもらうまでの時間的余裕をとる“will”を使った表現は様々な場面で使います。婉曲的で丁寧な表現を習得し、自分の言葉として活用したいものです。それでは、次回に!
『子どもに教える大人が初歩から学ぶ英語』 Lesson 4 Conversation より
TAKESHI’S PODCAST 5 のビデオ配信は 2010/04/16 をもって終了ししました。
当時の内容を新しいビデオにして 2011/1/10 のポッドキャスト として、お届けさせていただきましたので、そちらをご覧下さい。 このエピソードは、 動画入り電子書籍「タケシの留学」Part 2 の Episode 6 として使われています。