MIKE’S PODCAST 55 : ジャイアンツの野球帽をかぶって試合にいってもいい?
MIKE’S PODCAST 55 : ジャイアンツの野球帽をかぶって試合にいってもいい?
2010/11/12
Mikeより:パパがプロ野球の試合に連れてってくれるんだ。こないだ買ってもらったジャイアンツの野球帽、かぶって行こうかな。どうだろ?
ポイント:
*話し言葉でよく使う許可を求める表現 “Can I ~ ?”「~してもいい?」
*「ぜひ~すべき」「ぜひ~すれば」という推奨を表す助動詞 “should”
・wear「かぶっている」「(身に)つけている」
帽子、手袋、靴、メガネ、コンタクトなど、身に「つけている」と言うときに使う。
“wear” は「つけている」状態を表す動詞。
つけていない状態から「つける」という状態の変化、すなわち動作を表す動詞は “put on”
Ex. 1: Mary wears tinted contact lenses.
「メアリーはカラーコンタクトを入れている」
Ex. 2: I'm going to put on my glasses. I can't read the newspaper.
「メガネ、かけよう。新聞が読めないよ」
・my「ボクの」「私の」
代名詞 “I”「ボクは」「私は」の所有格。
このエピソードの場合、ジャイアンツの野球帽だったら何でもいいというわけではなく、「ボクのあのジャイアンツの野球帽」と限定して、マイクが先日、買ってもらったジャイアンツの野球帽のことを指していることを明確にするために “my” をつけている。
・Giants’ 「ジャイアンツの」
名詞の所有格を表す「アポストロフィーs」 “'s” の “s” を省略した形。
「~の」という意味を表すために、通常、名詞にはアポストロフィーs」 “'s” をつける。
Ex. my sister's house「私の姉の家」「私の妹の家」
複数形の名詞のあとに「アポストロフィーs」“'s”をつけようとすると “s” が重なって言いにくいので、最後の “s” を省略することが多いが、その表記としてアポストロフィーだけを残す。
Ex. 1: (Giants's では言いにくい)
→ my Giants' cap 「ボクのジャイアンツの野球帽」
Ex. 2: (leaders's では言いにくい)
→ our leaders' opinions 「われわれのリーダーたちの意見」
・Can I wear my Giants’ cap to the game?
「試合にジャイアンの野球帽をかぶって行ってもいいかな?」
許可を求める表現 “Can I ~ ?”「~してもいい?」を使った文。
比較的気軽に「~してもいいですか」と尋ねるときに、この表現をよく使う。
それよりもっと改まって許可を求める場合は “May I ~ ?”「~してもよろしいでしょうか」と尋ねる。
許可を求める表現 “May I ~ ?”「~してもよろしいでしょうか」は、丁重に依頼するときの表現として、TAKESHI'S PODCAST 3 でも扱っています。そちらの説明や例文も参考にしてください。
・Of course.「もちろん」
・You should. 「ぜひ(かぶって行きなよ)」
推奨を表す助動詞 “should” を使った表現。
“You should wear the Giants' cap.” と言わなくてもわかるので、動詞以下は省略している。話し言葉では、このような省略が多い。
制作者より:
“should” という助動詞は「~すべき」という義務、あるいは「~だろう」という未来の助動詞 “shall” の過去形としての役割がよく知られていて、実際、英和辞典でもそれらの意味が上の方で説明されています。ところが驚くことに、話すときには「ぜひ~して」という推奨や「~した方がいい」というアドバイスの意味で使うことが圧倒的に多いのです。
友だちや家族などと話すときに “should” が「~すべき」という強い意味だと思い込んでいると、会話をうまく運べないことがあります。そうした思い込みを捨てることが、助動詞 “should” をうまく使いこなすコツだと言っても言い過ぎではないように思います。
『子どもに教える大人が初歩から学ぶ英語』 Lesson 22 Short Dialogs 第2話 より