MIKE’S PODCAST 69 : なんだか意地悪だと思うの
MIKE’S PODCAST 69 : なんだか意地悪だと思うの
2011/03/04
Mikeより:ルーシーには、パン屋さんをしているおじちゃんとおばちゃんがいて、おばちゃんを気に入ってるみたいだ。でも、おじちゃんのことはそうじゃないみたい。どうしてかな?
ポイント:
*“not + 名詞” 「~は違うよ」「~じゃないよ」
*一般動詞の “like” 「~が好きです」
*前置詞の “like” 「~のよう」「~みたい」
・auntie 「おばちゃん」
“aunt” 「おば」の愛称で、子どもが親しみをこめて「おばちゃん」と呼ぶときによく使う言葉。
・husband 「夫」
ここでは “her husband” 「おばちゃんの夫」と ルーシーが言っているので、おじちゃんのことを指している。
・I like my auntie. 「(私は) おばちゃんのことが好きよ」
“like” という一般動詞のあとに目的語(ここでは “my auntie”)をおいて「~のことが好きです」という文にする。
・I like my auntie, but not her husband. 「おばちゃんは好き、でもおじちゃんは嫌い (好きじゃないの)」
接続詞の “but” 以下は “not + 名詞” 「~は違うよ」のパターン
このパターンは話し言葉としてよく使う。
通常、“not” は述語動詞を否定して否定文を作る
(例)I don't like her husband.
しかしこのエピソードでは、はじめの方で “I like my auntie, ...” と言っているので、同じ言葉のくりかえしを避けて “..., but not her husband.” だけで “..., but I don't like her husband.” と同等の意味を表している。話すときには、文を形成せずに “not + 名詞” だけで、話の流れや前に言ったセリフと関連して否定文と同程度の内容を伝えることができる。
・What's he like? 「彼ってどんな人?」
このエピソードでは “he” は「おじちゃん」のことを意味している。
この文の “like” は 「~みたい」という意味の前置詞
「おじちゃんは何みたい?」→「おじちゃんってどんな感じの人」とおじさんという人の印象や人柄を尋ねる文。
“前置詞 like + 名詞” 「名詞みたい」というパターンは MIKE'S PODCAST 36 でも “Like this.” 「これくらい」とか “Like ants.” 「アリさんみたい」というように、何かにたとえて説明するのに使っている。
前置詞の “like” は、be動詞、または一般動詞 “look” “seem” “sound” などとともに文を形成することが多い。
(例文1)He's like a son to me. 「彼は私にとって息子のようなものです」
(例文2)(It) looks like rain. 「ひと雨、降りそうですね」(主語の “It” は省略されることが多い)
(例文3)It seems like a nice computer. 「それはいいコンピュータみたいですね」
(例文4)That sounds like a good idea. 「それはいい考えのようだ」
(例文5)You sound like your mother. 「あなたの声はおかあさんそっくりですね」
・kind of ~「なんだか~、いくぶん~」
この言葉は、「なんだか~」とか「いくぶん~」というように、あとの形容詞を修飾して修飾する語の意味をぼかしたり、やわらげたりする働きをする。
・..., I think.「私の感じではね」
誰もが同意するとは言えないけれど、少なくとも自分の感覚ではそう思うと控えめに、あるいは自信なさそうに、自分の意見を述べるときに “..., I think.” と句や文のあとにつけ加える。
このエピソードでは、おじさんの人柄について尋ねられたルーシーが「なんだか意地悪な感じ、少なくとも私の感じではね」とおじさんに対する自分の判断を控えめに述べている。
『続・子どもに教える大人が初歩から学ぶ英語』 Lesson 15 Short Dialogs 第3話 より